徳島の銘菓として愛され続ける「ぶどう饅頭」は、清流吉野川に架かる穴吹橋の南岸・穴吹駅前で生まれました。日乃出本店の初代・西川芳太郎さんがこの地でお菓子を作り始めて100年。大切な記念の年に米寿を迎えた2代目夫人の幸江さんが、4代目西川弘祐社長の勧めにより、初代との思い出を綴った本を出版しました。
徳島県民なら誰もが知っている壱万円札の幸運券や、セスナ機からのビラ撒き、「躍進、躍進、また躍進!! 海越えて、ほめられにゆけ、ぶどう饅頭」のコマーシャル。奇想天外なアイデアで周囲をアッと言わせて魅了した芳太郎さんの人生を、商売への情熱と家族への愛情とともに語っています。
「私はお父さんのことをとても尊敬していましたから、そのお人柄や活躍ぶりを本に書き残せたことは本当に良かったです。創業100周年謝恩セレモニーでもご来場いただいた皆さんに読んでいただきましたし、ご近所の人やお世話になった人からは『だいたい分かっているつもりだったけど、この本で知ったこともありました』と喜んでいただきました。この本は将来、また値打ちがでてくると思いますよ」と幸江さん。